AWS(アマゾンウェブサービス)&網元でのWordPress構築方法

2013.8.13|インストール&設定

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アクセスが増加するにつれ、ロリポップサーバーではレスポンスが徐々に悪くなり、引っ越しをする事にしました。

引っ越し先は、今後の勉強の意味も踏まえてAWS(アマゾンウェブサービス)を選びました。

AWSは、クラウドサービスの中では圧倒的に料金が安く、安定もしているサービスなのですが、とにかく分かりにくく、素人にはとっつきにくいサービスです。

しかし、一度やってみてしまうと意外に簡単です。

今回は、AWS(アマゾンウェブサービス)でWordpressをインストールするまでの過程を備忘録として記述しておきます。

AWSのアカウント取得方法

 

awsアカウント取得1

awsアカウント取得1

 

AWS(アマゾンウェブサービス)にアクセスし、「サインアップ」をクリックし、アカウントを取得します。

アカウント作成の流れ | アマゾン ウェブ サービス(AWS 日本語)」に詳しい手順がありますので、詳細は割愛します。

※クレジットカード情報の入力が必須になりますので、事前に用意しておいてください。

※「ステップ5: 電話による身元確認」がうまくいかない事がよくあるようです。

国コードがデフォルトではアメリカになっているので、必ず日本に変更し、電話番号も確認してから進んでください。

3回失敗すると、以後12時間操作できなくなります。(私はこのせいでアカウント取得が2日がかりになってしまいました)

CE2の利用方法

EC2(Amazon Elastic Compute Cloud)は、仮想のサーバーを丸ごと構築できるサービスです。

CPUやメモリといったハードウェアや、OSやミドルウェアなどを自由に組み合わせて構築できる上、後から構成を変更することも可能なサービスです。

AWSにはさまざまなサービスがありますが、今回使うのはその中のEC2のみです。

  • まず、AWSにログインします。
AWS Management Console

AWS Management Console

  • 「アカウント/コンソール」からAWS Management Consoleを選択します。
AWS Dashboad

AWS Dashboad

  • サービス一覧が表示されるので、その中のEC2を選択します。
EC2セキュリティグループ4

EC2セキュリティグループ4

  • すると、CE2のダッシュボードが表示されます。

CE2のダッシュボード

INSTANCES:CE2では、CE2内に構築したサーバーのことをインスタンスと呼びます。ここではこのインスタンス一覧が表示されます。サーバーの稼働状況などもここで確認できるほか、追加・削除・構成変更・再起動などもここで行います。

IMAGES:EC2では、サーバーのソフトウェア構成などをイメージファイルをして保存することができます。ここではこのイメージファイルの一覧が表示され、復元や複製が可能です。

ELASTIC BLOCK STORE:現在利用しているストレージの一覧とその状況などが表示されます。

NETWORK&SECURITY:ネットワークやセキュリティに関する設定を行う項目です。サーバーにアクセスするためのキーの生成・ファイアウォールの設定・IPアドレスの設定などを行います。

EC2&網元での網元でのWordpress構築手順

1.リージョンの確認

  • ダッシュボード右上のドロップダウンメニューからリージョン(場所)を確認します。
EC2リージョン確認

EC2リージョン確認

  • Tokyoになっていなかったら、ここから選択してTokyoに変更しておきます。

2.Key Pairの作成

EC2では、サーバーにアクセスする際にはセキュリティキーを使います。このキーを作成します。

  • ダッシュボード左メニューの「NETWORK&SECURITY」-「Key Pair」を選択します。
EC2KeyPairs

EC2KeyPairs

  • 「Create Key Pair」をクリックします。
EC2KeyPairs2

EC2KeyPairs2

  • 覚えやすい名前の入力し、「Create」をクリックします。
  • ダウンロードのダイアログが表示されますので、無くさないように保存しておいてください。

3.セキュリティグループの作成

ファイアウォールの設定を行うのがセキュリティグループです。ここではSSHとHTTP接続するための22番と80番のポートを開けるための設定を行います。

  • ダッシュボード左メニューの「NETWORK&SECURITY」-「Security Groupes」を選択します。
EC2セキュリティグループ

EC2セキュリティグループ

  • 「Create Security Groupe」をクリックします。
EC2セキュリティグループ2

EC2セキュリティグループ2

  • NameとDiscriptionを入力し、「Yes,Create」をクリックします。
EC2セキュリティグループ3

EC2セキュリティグループ3

  • 一覧から作成したセキュリティグループを選択し、下部に表示された詳細の中「Inbound」タブを開き、ます。
  • SSHを選択して「Add Rule」をクリックします。
  • 同じように、HTTPを選択して「Add Rule」をクリックします。
EC2セキュリティグループ4

EC2セキュリティグループ4

  • 一覧に追加されたことを確認したら、「Apply Rule changes」をクリックして保存します。

4.網元の導入

網元は、WordpressをCE2に構築するために特化したAMIです。通常ならPHPやMySQLをインストールしたり設定したりしなければなりませんが、網元を使う事でこれらの手間が全く必要ありません。

  • 網元にアクセスします。
網元トップ

網元トップ

  • 「超高速AMI網元を今すぐ使う!」のボタンをクリックします。
網元2

網元2

  • 詳細確認画面になりますので、次に進みます。
網元3

網元3

  • 次にインスタンスタイプを選びます。まずは無料版「T1 Micro」を選択して進みます。
網元4

網元4

  • 詳細設定画面になります。ここは基本的にデフォルトで問題ありませんので次に進みます。
網元5

網元5

  • ストレージ領域の確認画面になりますので、次に進みます。
網元6

網元6

  • インスタンスの名前入力画面になります。分かりやすい名前を入力し、次に進みます。
網元7

網元7

  • Key Pair選択画面になります。先ほど作成したKey Pairを選択して次に進みます。
網元8

網元8

  • セキュリティグループ設定画面になります。こちらも先ほど作成したセキュリティグループを選択して次に進みます。
網元9

網元9

  • 最後に設定内容確認画面になります。内容を確認して問題なければ「Launch」をクリックします。
  • すると、インスタンス一覧に今作成したものが表示されます。
  • しばらく待つとステータスも「Running」に変わり、無事構築と稼働できた事がわかります。

5.IPアドレスの割り当て

この状態ではまだ固定IPアドレスが割り当てられていませんので、独自ドメインでの運用ができません。ですので、IPアドレスを取得して割り当てる設定を行います。

  • ダッシュボード左メニューの「NETWORK&SECURITY」-「Elastic IPs」を選択します。
EC2IP割り当て

EC2IP割り当て

  • 「Allocate New Address」を選択します。
EC2IP割り当て2

EC2IP割り当て2

  • 確認ダイアログが表示されるので「Yes,Allocate」をクリックします。
EC2IP割り当て3

EC2IP割り当て3

  • すると、一覧に取得したIPアドレスが表示されます。
  • 取得したIPアドレスを右クリックし、、「Associate」を選択します。
EC2IP割り当て4

EC2IP割り当て4

  • 紐付けするインスタンスを選択する画面になりますので、先ほど作成したインスタンスを選択して「Yes,Associate」をクリックします。
EC2IP割り当て5

EC2IP割り当て5

  • インスタンス一覧に戻り、先ほど作成したインスタンスの詳細にこのIPアドレスが表示されていればOKです。

6.DNSサーバーの設定

独自ドメインの場合、ドメインを管理しているネームサーバーでDNSの設定を変更する必要があります。

ここではムームードメインのネームサーバーでの設定変更の手順になります。

※ロリポップサーバーから独自ドメインを取得した場合、通常ロリポップのネームサーバーを利用する設定になっています。

この場合はまずネームサーバーをムームーDNSへ移行する必要があります。

まずはこちらを参考にネームサーバーを移行してください。ネームサーバーの移行は反映されるまでに1日近くかかります。

  • ムームードメインのコントロールパネルにログインします。
ムームードメインコンパネ

ムームードメインコンパネ

  • 左メニュー「ドメイン管理」-「ムームーDNS」を選択します。
  • 対象ドメインの「変更」をクリックし、「カスタム設定」ボタンをクリックします。
ムームードメインコンパネ3

ムームードメインコンパネ3

  • 「設定1」で対象ドメインを「利用しない」を選択します。
  • 「設定2」で対象となるサブドメイン(またはwww)を入力、種別にAを選択、内容にEC2で取得したIPアドレスを入力して「セットアップ情報変更」ボタンをクリックします。

以上で設定は完了です。しばらく待ってブラウザで確認し、新しいAWSサーバーの内容が表示される事が確認できたらOKです。

 

 

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