アクセス数の増加にともない、ここ数か月で何度かWordpressサイトの引越しをやってみました。
最初はかなり苦戦を強いられましたが、何度かやっているうちに失敗も減り、徐々にスムーズに移転できるようになりました。
そこで、稼働を止めずにWordpressを移転・引越しする手順を自分なりにまとめてみました。
プラグインや設定の複雑さにもよりますが、順調に進めば、作業時間は約2時間程度です。
ちなみに、下記の手順で移転できたサーバーは下記になります。
新しく手配したサーバーにWordpressをインストールします。
インストールする際には、現在稼働しているサイトと同じドメインでインストールします。
(特にwwwの有無などに注意しましょう!)
WordPressのインストールが出来たら、ログインして各設定を進めたいところですが、
このままでは新サーバーの管理画面にログインできません。
そこで、使っているパソコンのhostsファイルを書き換え、強制的に新サーバーにアクセス可能にします。
Windowsのhostsファイルは、メモ帳を「管理者で実行」しないと編集できません。
ですので、まずはメモ帳を右クリックして「管理者で実行」で開きます。
Windows7の場合
「スタート」-「すべてのプログラム」-「アクセサリ」-「メモ帳」←アイコン上で右クリックし「管理者で実行」
Windows8の場合
「検索」-「アプリ」-「メモ帳」←アイコン上で右クリックし「管理者で実行」
以後、頻繁に使いますので、デスクトップ上にメモ帳へのショートカットを作っておくと便利です。
開いたメモ帳で、「ファイル」-「開く」からhostsファイルを開きます。
C:\Windows\System32\drivers\etc\hosts
hostsファイルの最後の行に新サーバーのIPアドレスとサイトのドメインを追記します。
IPアドレスが「192.168.1.1」、ドメインが「www.example.com」場合、下記となります。
192.168.1.1 www.example.com
上書き保存してhostsファイルを閉じます。
ブラウザを一度閉じてから再度開き、Wordpressにログインします。すると、新サーバー側のWordpressにログインできます。
後でまた旧サーバーに接続したい場合は、先頭に「#」を付け、
#192.168.1.1 www.example.com
として上書き保存すれば元にもどります。
新サーバーへ旧サーバーと同じテーマをインストールします。
もしバックアップがない場合、旧サーバーにFTPなどで接続し、
「/wp-content/themes/」から該当するテーマをフォルダごとコピーしてきます。
コピーしたテーマをZIP形式で圧縮すれば、Wordpressからアップロード可能になります。
旧サーバーで使っていたプラグインと同じプラグインをインストールします。
インストールしていたプラグインが分からなくなってしまった場合、2の手順でhostsファイルの設定を元に戻し、旧サーバーに接続して確認してください。
各種設定項目を旧サーバーと同じように設定していきます。
特に投稿設定・パーマリンク設定・SEO関連の設定はよく確認しならが旧サイトのものをコピーします。
プラグインの設定も必要ならここで旧サイトのものをコピーしてしまいましょう。
新旧サーバーの行き来が多くなり、hostsファイルの書き換えなどが面倒かもしれませんが、ここが一番重要なので手抜きしないようにしましょう。
WordPressで用意されているエクスポート&インポート機能を利用してデータを移行します。
ここで移行できるデータは、投稿・固定ページ・コメント・カスタムフィールド・カテゴリー・タグ・メニューなどです。
ここで注意したいのは、インポートの完了画面が表示されないという事です。
そのため、すぐ確認しても一部のデータがインポートできていないように見えたり、タイムアウトしてエラーページになってしまったりすることがあります。
しばらく(10分程度)時間をおいてから再度ログインしてデータを確認してみましょう。
あわててもう一度インポートしてしまうと、データが2重になってしまうことがあります。
ウィジェットの設定は上記の手順ではインポートできませんので、ここで旧サイトと同じ設定をしていきます。
投稿や固定ページがないと設定できないウィジェットもありますので、このタイミングで設定するのがおすすめです。
必要に応じて旧サーバーにログインし、設定を確認して、新サーバーにも同じウィジェットを追加してください。
ここまで完了すれば、コピーサイトが出来上がっていると思います。
念のため動作確認し、問題なければ完了です。
最後にネームサーバー(DNSサーバー)の設定変更を変更します。
ネームサーバー(DNSサーバー)自体を変更する場合、ドメイン管理会社の管理画面にログインし、新サーバーにて指定されたサーバーを登録します。
ネームサーバー(DNSサーバー)はそのまま利用する場合、ネームサーバー(DNSサーバー)の管理画面にログインし、AレコードのIPアドレスを新サーバーのIPアドレスに変更します。
ちなみに、ムームードメインの場合は設定場所はそれぞれここになります。
サーバー確認サイトなどでドメイン検索検索し、間違いなく新サーバーのIPアドレスが表示されれば全て完了です。
http://www.cman.jp/network/support/nslookup.html
ネームサーバー(DNSサーバー)の設定変更には、しばらく時間がかかりますので、1時間以上、場合によっては数時間待つことがあります。
補足1
データをまるごと引越し(データベース&ファイルを丸ごと移行)という方法もあります。
うまくいけばその方が手っ取り早いのですが、現実的にはサーバーの仕様やユーザー権限の違いなどでうまくいかないケースがよくあり、修復も大変になってしまいます。
多少手間ではありますが、この方法がおすすめです。
補足2
マルチサイトの移行も基本的な考え方は同じで移行可能ですが、若干異なる部分もあります。
(新サイトと旧サイトの子サイト同士のサイトIDを揃える必要があります)
マルチサイトの引越しは、改めて詳しくご紹介します。
補足3
function.phpなどを直接編集している場合、それもFTPなどで引越す必要があります。
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