WordPressの移転・引越しを稼働を止めずにする手順

2014.3.6|インストール&設定

このエントリーをはてなブックマークに追加
Check

 

 

 

アクセス数の増加にともない、ここ数か月で何度かWordpressサイトの引越しをやってみました。

最初はかなり苦戦を強いられましたが、何度かやっているうちに失敗も減り、徐々にスムーズに移転できるようになりました。

そこで、稼働を止めずにWordpressを移転引越しする手順を自分なりにまとめてみました。

プラグインや設定の複雑さにもよりますが、順調に進めば、作業時間は約2時間程度です。

ちなみに、下記の手順で移転できたサーバーは下記になります。


  • ロリポップサーバー
  • wpXレンタルサーバー
  • 無限サーバー
  • Amazon EC2

主な手順

  1. 新サーバーへのWordpressインストール
  2. hostsファイルの書き換え
  3. 新サーバーへのテーマインストール
  4. 新サーバーへのプラグインインストール
  5. 新サーバーWordpressの各種設定変更
  6. データのエクスポート&インポート
  7. ウィジェットの設定
  8. ネームサーバー(DNSサーバー)の設定変更

1、新サーバーへのWordpressインストール

新しく手配したサーバーにWordpressをインストールします。

インストールする際には、現在稼働しているサイトと同じドメインでインストールします。

(特にwwwの有無などに注意しましょう!)

2、hostsファイルの書き換え

WordPressのインストールが出来たら、ログインして各設定を進めたいところですが、

このままでは新サーバーの管理画面にログインできません。

そこで、使っているパソコンのhostsファイルを書き換え、強制的に新サーバーにアクセス可能にします。

・メモ帳を管理者で実行

Windowsのhostsファイルは、メモ帳を「管理者で実行」しないと編集できません。

ですので、まずはメモ帳を右クリックして「管理者で実行」で開きます。


Windows7の場合

「スタート」-「すべてのプログラム」-「アクセサリ」-「メモ帳」←アイコン上で右クリックし「管理者で実行」

メモ帳を管理者で実行windows7

メモ帳を管理者で実行windows7

Windows8の場合

「検索」-「アプリ」-「メモ帳」←アイコン上で右クリックし「管理者で実行」

メモ帳を管理者で実行windows8

メモ帳を管理者で実行windows8

以後、頻繁に使いますので、デスクトップ上にメモ帳へのショートカットを作っておくと便利です。

・hostsファイルを開く

開いたメモ帳で、「ファイル」-「開く」からhostsファイルを開きます。


C:\Windows\System32\drivers\etc\hosts


hostsファイルの最後の行に新サーバーのIPアドレスとサイトのドメインを追記します。

IPアドレスが「192.168.1.1」、ドメインが「www.example.com」場合、下記となります。

hostsファイル

hostsファイル


192.168.1.1 www.example.com


上書き保存してhostsファイルを閉じます。

ブラウザを一度閉じてから再度開き、Wordpressにログインします。すると、新サーバー側のWordpressにログインできます。

後でまた旧サーバーに接続したい場合は、先頭に「#」を付け、


#192.168.1.1 www.example.com


として上書き保存すれば元にもどります。

3、新サーバーへのテーマインストール

新サーバーへ旧サーバーと同じテーマをインストールします。

もしバックアップがない場合、旧サーバーにFTPなどで接続し、

/wp-content/themes/」から該当するテーマをフォルダごとコピーしてきます。

コピーしたテーマをZIP形式で圧縮すれば、Wordpressからアップロード可能になります。

4、新サーバーへのプラグインインストール

旧サーバーで使っていたプラグインと同じプラグインをインストールします。

インストールしていたプラグインが分からなくなってしまった場合、2の手順でhostsファイルの設定を元に戻し、旧サーバーに接続して確認してください。

5、新サーバーWordpressの各種設定変更

各種設定項目を旧サーバーと同じように設定していきます。

特に投稿設定・パーマリンク設定・SEO関連の設定はよく確認しならが旧サイトのものをコピーします。

プラグインの設定も必要ならここで旧サイトのものをコピーしてしまいましょう。

新旧サーバーの行き来が多くなり、hostsファイルの書き換えなどが面倒かもしれませんが、ここが一番重要なので手抜きしないようにしましょう。

6、データのエクスポート&インポート

WordPressで用意されているエクスポート&インポート機能を利用してデータを移行します。

ここで移行できるデータは、投稿・固定ページ・コメント・カスタムフィールド・カテゴリー・タグ・メニューなどです。

  • hostsファイルを書き換え、旧サーバーに接続してログインします。
  • 管理画面から「ツール」-「エクスポート」を選択します。
  • 「すべてのコンテンツ」にチェックが付いていることを確認し、「エクスポートファイルをダウンロード」をクリックします。
Wordpressデータエクスポート

WordPressデータエクスポート

  • またhostsファイルを書き換え、新サーバーに接続してログインします。
  • 管理画面から「ツール」-「インポート」を選択します。
  • インポートするデータの形式を選択する画面になりますので、「Wordpress」をクリックします。
Wordpressデータインポート

WordPressデータインポート

  • 「インポートツールのインストール」というポップアップが表示されますので、「今すぐインストール」をクリックします。
Wordpressインポートツールのインストール

WordPressインポートツールのインストール

  • インストール完了画面になります。「プラグインを有効化してインポートツールを実行」をクリックします。
Wordpressインポートツールのインストール2

WordPressインポートツールのインストール2

  • エクスポートしたファイルを選択し、インポートボタンをクリックすれば完了です。
Wordpressインポートツールのインストール3

WordPressインポートツールのインストール3

ここで注意したいのは、インポートの完了画面が表示されないという事です。

そのため、すぐ確認しても一部のデータがインポートできていないように見えたり、タイムアウトしてエラーページになってしまったりすることがあります。

しばらく(10分程度)時間をおいてから再度ログインしてデータを確認してみましょう。

あわててもう一度インポートしてしまうと、データが2重になってしまうことがあります。

7、ウィジェットの設定

ウィジェットの設定は上記の手順ではインポートできませんので、ここで旧サイトと同じ設定をしていきます。

投稿や固定ページがないと設定できないウィジェットもありますので、このタイミングで設定するのがおすすめです。

必要に応じて旧サーバーにログインし、設定を確認して、新サーバーにも同じウィジェットを追加してください。

ここまで完了すれば、コピーサイトが出来上がっていると思います。

念のため動作確認し、問題なければ完了です。

8、ネームサーバー(DNSサーバー)の設定変更

最後にネームサーバー(DNSサーバー)の設定変更を変更します。

ネームサーバー(DNSサーバー)自体を変更する場合、ドメイン管理会社の管理画面にログインし、新サーバーにて指定されたサーバーを登録します。

ネームサーバー(DNSサーバー)はそのまま利用する場合、ネームサーバー(DNSサーバー)の管理画面にログインし、AレコードのIPアドレスを新サーバーのIPアドレスに変更します。

ちなみに、ムームードメインの場合は設定場所はそれぞれここになります。

ムームードメインネームサーバー設定場所

ムームードメインネームサーバー設定場所

サーバー確認サイトなどでドメイン検索検索し、間違いなく新サーバーのIPアドレスが表示されれば全て完了です。

http://www.cman.jp/network/support/nslookup.html

ネームサーバー(DNSサーバー)の設定変更には、しばらく時間がかかりますので、1時間以上、場合によっては数時間待つことがあります。


補足1

データをまるごと引越し(データベース&ファイルを丸ごと移行)という方法もあります。

うまくいけばその方が手っ取り早いのですが、現実的にはサーバーの仕様やユーザー権限の違いなどでうまくいかないケースがよくあり、修復も大変になってしまいます。

多少手間ではありますが、この方法がおすすめです。

補足2

マルチサイトの移行も基本的な考え方は同じで移行可能ですが、若干異なる部分もあります。

(新サイトと旧サイトの子サイト同士のサイトIDを揃える必要があります)

マルチサイトの引越しは、改めて詳しくご紹介します。

補足3

function.phpなどを直接編集している場合、それもFTPなどで引越す必要があります。

 

 

スポンサードリンク

 

 

 

 


インターネット・コンピュータ ブログランキングへ

コメント一覧

コメントはありません。

この記事にコメント

コメントは締め切られました。

トラックバックURL